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「Shopifyでは売れない」はウソ?儲からない理由と商品を売るための対策を解説
いつもお世話になっております。
株式会社ベリッシマです。
前提としてまずお伝えしたいのは、「Shopifyでは売れない」という言説は全くのウソです。
弊社が新規で構築したShopifyのECサイトは、初月から目標売上の319%達成の実績を叩き出しているので、売れるor売れないの問題は別のところに起因しているハズです。
ということで今回の記事では、Shopifyを使ったECサイトでなかなか商品が売れない事業者様に向けて、商品が売れない理由と、売るための対策を解説いたします。
この記事で分からないことがありましたら、当サイトのコンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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Shopifyで商品が売れない3つの原因
Shopifyで商品が売れない主な原因は、集客不足、使いにくいサイト構成、そしてリピーター対策の不足です。
これらの問題は多くのECサイトに共通しており、適切に対処することで売上向上の可能性が大きく高まります。
2024年の調査によると、Shopifyストアの約40%が集客に課題を感じており、30%が使いやすさの改善が必要だと考えています。
また、顧客の60%以上が初回購入後にリピート購入をしていないという結果も出ています。
これらの数字は、多くのShopifyストアが共通の課題に直面していることを示しています。
ということで、まずはShopifyストアの運営者様の多くが「Shopifyでは売れない」と感じてしまう理由と、実際に売れていないShopifyストアの特徴について、考えられる原因を詳しく解説いたします。
集客ができていない
Shopifyは独自のECプラットフォームであるため、大手ECモールと異なり自力で集客する必要があります。
適切なマーケティング戦略がなければ、優れた商品やサイトデザインがあっても訪問者を獲得できません。
集客不足の主な原因として、SEO対策の不足、効果的な広告運用の欠如、ソーシャルメディアの活用不足などが挙げられます。
例えば、キーワード戦略が適切でない場合、検索エンジンでの上位表示が難しくなります。
また、ターゲット顧客に合わせた広告設定ができていないと、広告費用が無駄になる可能性があります。
関連記事:SEO対策は意味ないと感じてしまう理由を解決方法と一緒にご紹介!
さらに、最新のトレンドであるAIを活用した集客やライブコマースなどの新しい手法を取り入れていないことも、集客力の低下につながる可能性があります。
ECサイトが買い物しづらい構成になっている
ユーザビリティの悪さは潜在顧客を逃す大きな要因です。
商品検索の難しさ、不十分な商品説明、複雑な購入プロセスなどが、顧客の購買意欲を削ぐ原因となります。
具体的には、サイトの読み込み速度が遅い、モバイル対応が不十分、商品カテゴリーが分かりにくい、チェックアウトプロセスが複雑といった問題が挙げられます。
例えば、ページの読み込みに3秒以上かかると53%の訪問者が離脱するというデータもあります。
また、商品説明が不足していたり、高品質な商品画像が用意されていないことも、顧客の購買決定を妨げる要因となります。
さらに、顧客レビューやQ&A機能が充実していないサイトは、信頼性の面で劣る印象を与えかねません。
リピート対策ができていない
新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客のリピート購入を促すことも重要です。
メルマガ配信やカゴ落ち商品の訴求など、リピーター獲得のための施策が不足していると、安定した売上を確保することが難しくなります。
リピート対策の不足は、顧客生涯価値(LTV)の低下につながります。
例えば、ある調査ではリピート顧客は新規顧客と比べて平均で67%多く支出する傾向があることが分かっています。
効果的なリピート対策としては、ロイヤルティプログラムの導入、パーソナライズされたメールマーケティング、アフターフォローの充実などが挙げられます。
例えば、購入金額に応じたポイント付与や、顧客の購買履歴に基づいたレコメンデーションなどが効果的です。
また、顧客コミュニティの形成も重要です。あるブランドでは、コミュニティ参加者のリピート率が非参加者と比べて40%高くなったという事例もあります。
Shopifyで商品を売るためにやるべきこと
Shopifyで売上を伸ばすためには、効果的な集客戦略の実施、サイトの使いやすさの向上、そしてリピーター獲得のための施策が重要です。
これらの要素に注力することで、売上向上の可能性が大きく高まります。
2025年の最新のECトレンドによると、パーソナライゼーションとオムニチャネルマーケティングが特に重要視されています。
Shopifyの機能を活用して、顧客の行動データに基づいた商品レコメンデーションや、SNSと連携したシームレスな購買体験を提供することが効果的です。
Web広告を行う
Google広告やSNS広告など、ターゲットに合わせた効果的な広告運用が集客に直結します。
適切な予算配分と継続的な最適化を行い、潜在顧客へのリーチを拡大しましょう。
Web広告の効果的な運用には、以下のポイントが重要です:
- ターゲット設定の最適化
- A/Bテストの実施
- リターゲティング広告の活用
- 動画広告の活用
- シーズナリティの考慮
順番に見ていきましょう。
ターゲット設定の最適化
Web広告で成果を出すためには、ターゲット設定が非常に重要です。
年齢、性別、興味関心、地域などの詳細な属性データを活用し、広告を見る可能性の高いユーザー層を絞り込みます。
たとえば、特定の趣味を持つ人や、過去に類似商品を購入したことがある人など、具体的なセグメントを設定します。
また、既存顧客のデータを分析し、類似した属性を持つ潜在顧客を見つけ出すことも有効です。
Facebook広告やGoogle広告などのプラットフォームでは、詳細なターゲティングオプションが提供されているため、これらを最大限に活用しましょう。
ターゲットを絞り込むことで、広告費用対効果を高め、より多くのコンバージョンを獲得できます。
A/Bテストの実施
広告やランディングページの改善には、A/Bテストが欠かせません。
A/Bテストとは、広告クリエイティブやランディングページのデザイン、キャッチコピーなどを複数パターン用意し、それぞれ異なるターゲットに表示して、どのパターンが最も効果的かを検証する手法です。たとえば、ボタンの色や配置、見出しの文言、画像の変更など、様々な要素をテストします。
A/Bテストを通じて、ユーザーの反応をデータに基づいて分析し、最も効果の高い要素を組み合わせることで、コンバージョン率を向上させることができます。
Google OptimizeやOptimizelyなどのツールを活用して、効率的にA/Bテストを実施しましょう。
リターゲティング広告の活用
リターゲティング広告は、一度サイトを訪問したユーザーや、特定の商品を閲覧したユーザーに対して再度広告を表示する手法です。
これらのユーザーはすでに商品やブランドに興味を持っている可能性が高いため、リターゲティング広告を通じて購買意欲を高めることができます。
たとえば、カートに商品を入れたまま購入しなかったユーザーに対して、購入を促す広告を表示したり、特定の商品ページを閲覧したユーザーに対して、関連商品の広告を表示したりします。
リターゲティング広告は、Google広告やFacebook広告などのプラットフォームで設定できます。
適切なメッセージとタイミングで広告を表示することで、コンバージョン率を大幅に向上させることが可能です。
動画広告の活用
SNS広告において、動画コンテンツは非常に効果的です。
短い動画で商品の魅力や使用シーンを視覚的に伝えることで、テキストや画像だけでは伝わりにくい情報を効果的に伝えることができます。
たとえば、商品の使い方をデモンストレーションしたり、商品の製造過程を紹介したり、顧客のレビューをまとめた動画を作成したりします。
動画広告は、Facebook、Instagram、YouTubeなどのプラットフォームで配信できます。
ターゲット層に合わせたプラットフォームを選び、魅力的な動画コンテンツを制作することで、ブランド認知度を高め、購買意欲を刺激することができます。
シーズナリティの考慮
季節や特定のイベントに合わせて広告キャンペーンを展開することで、時期に応じた需要を取り込むことができます。
たとえば、クリスマスや年末年始、バレンタインデーなどのイベントに合わせて、ギフト商品の広告を掲載したり、夏休みやゴールデンウィークなどの休暇シーズンに合わせて、旅行関連商品の広告を掲載したりします。
また、季節の変わり目には、季節に合わせた商品の広告を掲載することも有効です。
シーズナリティを考慮した広告キャンペーンは、ターゲット層の関心を引きやすく、購買意欲を高める効果があります。
事前に年間スケジュールを立て、計画的に広告キャンペーンを展開しましょう。
SEO対策を行う
検索エンジン最適化(SEO)は、オーガニックトラフィックを増やすための重要な施策です。キーワード戦略、コンテンツ最適化、技術的SEOなど、総合的なアプローチを行うことで、検索結果での上位表示を目指します。
効果的なSEO対策には、以下の要素が重要です:
- キーワード戦略
- コンテンツマーケティング
- テクニカルSEO
- 内部リンク構造の最適化
- ローカルSEO
- E-A-Tの向上
関連記事:SEO内部施策を代行に依頼するメリットと費用感&料金相場を詳しく解説!
キーワード戦略
キーワード戦略は、SEO成功の要となる重要な要素です。適切なキーワードを選定し、それらを自然にコンテンツに組み込むことで、検索エンジンからの評価を高めることができます。
特に、ロングテールキーワードの活用が効果的です。
これらは競争が少なく、ユーザーの具体的なニーズに合致しやすいため、コンバージョン率の向上につながります。
キーワード選定には、Google検索コンソールやKeywords Everywhereなどのツールを活用し、検索ボリュームと競合度のバランスを考慮します。
選定したキーワードは、タイトルタグ、メタディスクリプション、見出し、本文中に自然な形で盛り込みます。
ただし、キーワードの過剰な使用(キーワードスタッフィング)は避け、ユーザーにとって読みやすく、価値のあるコンテンツを心がけましょう。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、価値ある情報を定期的に発信することで、ユーザーの信頼を獲得し、ブランド価値を高める戦略です。
ブログ記事、How-to記事、動画コンテンツなど、多様な形式で情報を提供することが重要です。
また、コンテンツの質と量のバランスを保ちながら、ユーザーエンゲージメントを高めることが、長期的なSEO効果につながります。
関連記事:コンテンツSEOとは?対策するメリットと事例をご紹介!
テクニカルSEO
テクニカルSEOは、ウェブサイトの技術的な側面を最適化し、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回し、インデックスできるようにする取り組みです。
主な施策には以下があります。
- サイト読み込み速度の改善
- 適切なURL構造の実装
- HTTPSの導入
- XMLサイトマップの作成と提出
- robots.txtファイルの適切な設定
これらの施策を実施することで、ユーザーエクスペリエンスが向上し、結果としてSEOパフォーマンスの改善につながります。
内部リンク構造の最適化
内部リンク構造の最適化は、サイト内の回遊性を高め、ユーザーエンゲージメントを向上させる重要な要素です。
適切に実装することで、以下のようなメリットが得られます。
- サイト内の重要ページへの適切な配分
- クローラーのインデックス効率の向上
- ユーザーの滞在時間の延長
- ページ間の関連性の強化
内部リンクを最適化するためのポイントは以下の通りです。
- 関連商品や関連記事へのリンクを自然に配置
- アンカーテキストに適切なキーワードを使用
- サイト構造を反映した階層的なリンク構造の構築
- フッターやサイドバーなどの共通要素を活用したリンク配置
これらの施策を通じて、サイト全体の評価を高め、個々のページのランキング向上につなげることができます。
E-A-Tの向上
E-A-T(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)の向上は、Googleが重視する品質評価の指標です。
専門性の証明には、著者プロフィールの充実や業界専門用語の適切な使用が重要です。
また、権威性を構築するために、業界メディアや専門家からの引用や言及を獲得することが有効です。
信頼性の向上には、透明性の高い情報開示やセキュリティ証明書(SSL)の導入が推奨されます。
さらに、質の高いバックリンクの獲得も重要です。
業界関連の高評価サイトからのリンクを獲得することで、サイトの信頼性と権威性が向上します。
ゲスト投稿や協業を通じたリンク構築、プレスリリースや報道発表を通じたメディア露出も効果的です。
これらの施策を継続的に実施することで、サイトの信頼性と権威性が向上し、長期的なSEOパフォーマンスの改善につながります。
SNS対策を行う
ソーシャルメディアは顧客とのエンゲージメントを高め、ブランド認知度を向上させる強力なツールです。
各プラットフォームの特性を理解し、一貫性のあるコンテンツ戦略を立てることで、効果的な集客と顧客関係の構築が可能になります。
効果的なSNS対策には、以下のアプローチが有効です。
- プラットフォームの選択
- コンテンツカレンダーの作成
- ユーザー生成コンテンツの活用
- インフルエンサーマーケティング
- ライブストリーミングの活用
- ソーシャルコマース機能の活用
プラットフォームの選択
ターゲット顧客が最も活発に利用しているSNSを選ぶことは、マーケティング戦略の成功に直結します。
例えば、若年層をターゲットにする場合、TikTokやInstagramが最適であり、短時間で視覚的に訴求するコンテンツが効果を発揮します。
一方で、ビジネスパーソンを対象とする場合には、LinkedInが適しています。
このプラットフォームでは業界知識や専門性をアピールできるコンテンツが求められます。
プラットフォームごとの特性を理解し、ターゲット層の行動パターンや関心に合わせたアプローチを行うことで、より高いエンゲージメントとコンバージョンが期待できます。
コンテンツカレンダーの作成
定期的かつ一貫性のある投稿を行うためには、事前にコンテンツカレンダーを作成することが重要です。
これにより、投稿内容やタイミングを計画的に管理でき、季節イベントやキャンペーンなどのタイミングを逃さず対応できます。
また、一貫性のあるブランドイメージを維持しながら、ユーザーとの接点を増やすことが可能です。
カレンダーには投稿内容だけでなく、使用する画像や動画の形式、ターゲット層ごとのメッセージも含めると効果的です。
これにより、計画的な運用が可能となり、SNS運用の効率化につながります。
ユーザー生成コンテンツの活用
UGCは顧客の商品使用体験やレビューなど、自発的に作成されたコンテンツであり、高い信頼性と親近感を生み出します。
ハッシュタグキャンペーンやレビュー投稿機能を通じてUGCを促進し、それらを再投稿したり広告素材として活用することで、新規顧客への訴求力が向上します。
また、自社サイトやSNSアカウントでUGCを紹介することで、既存顧客との関係も強化されます。
UGCは企業自身が制作するコンテンツよりも親近感があり、購買意欲を高める効果が期待できます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングでは、自社の商品やブランドと相性の良いインフルエンサーとコラボレーションすることで、高い認知度と信頼性を得ることができます。
インフルエンサーによる商品紹介は、そのフォロワーに対して強い影響力を持ちます。
また、彼らの個性やスタイルに合わせたプロモーションは自然な形で受け入れられやすくなります。
適切なインフルエンサーを選定し、その影響力やフォロワー層の特性を分析した上で協業することで、高いROI(投資対効果)を実現できます。
ライブストリーミングの活用
ライブストリーミングは顧客との直接的なコミュニケーション手段として非常に効果的です。
商品デモンストレーションやQ&Aセッションなどリアルタイムで行うことで、視聴者からの質問やフィードバックに即座に対応できるため、高いエンゲージメントが得られます。
また、ライブ配信中には限定オファーや特典を提供することで購買意欲をさらに刺激できます。
このような双方向型のコミュニケーションはブランドへの親近感を高めるだけでなく、新規顧客獲得や既存顧客のロイヤルティ向上にも寄与します。
ソーシャルコマース機能の活用
Instagram ShoppingやFacebook Shopsなどのソーシャルコマース機能は、SNS上で商品の検索から購入まで完結できるため、顧客体験を大幅に向上させます。
この仕組みでは購入プロセス中の離脱率が低くなるため、高いコンバージョン率が期待できます。
また、SNS内でフォロワーとの関係構築が可能なため、一度購入した顧客との継続的な接点も確保しやすく、さらに、商品の背景ストーリーや魅力を伝える投稿と組み合わせることでブランドへの愛着心も高まり、リピーター獲得につながります。
「Shopifyでも売れる」と断言できる理由は成功事例があるから
手前味噌で恐縮ですが、弊社が「Shopifyでも売れる」と断言できる理由は、冒頭でもお話ししたように、新規ドメインで作成したECサイトで、初月の目標売り上げを319%達成させた実績・成功事例があるからです。
もちろん、業界や商材によってはそこまで大きく伸びない可能性はありますが、
「プラットフォームがShopifyだから商品が売れない」
ということは絶対的にあり得ませんので、ECサイト構築を検討中の皆様におかれましては、安心してShopifyも候補に入れていただけますと幸いです。
まとめ:Shopifyでも商品は売れると断言します
ということで今回は、Shopifyを使ったECサイトでなかなか商品が売れない事業者様に向けて、商品が売れない理由と、売るための対策を解説させていただきました。
今回ご紹介させていただきました戦略を総合的に実施し、継続的に改善を重ねることで、Shopifyストアの売上と顧客満足度を大きく向上させることができます。
すでにECショップを展開している事業主様、これからECビジネスを始めたい事業者様の参考になりましたら幸いです。
この記事でご不明な点がありあしたら、ご相談・お見積りは無料ですので弊社までお気軽にご連絡いただけますと幸いです。(弊社の制作実績もぜひ参考にしていただければ幸いです。)
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